[そう言いながらも、泣いたままでは積もる話もままならない。
たくさん話したいことがある、聞きたいこともある。
思い出して、この先どうしたいのか、どうするのかも、きっと聞かなければいけないのに、でも涙は止まらなくて。
どうしたものか、と思っていたら、頬に硬い、けれど優しい温もりが触れて。
イェンスの指だと分かったのは、雫が掬い取られたところで]
……きょうは、はんかち。
もって、なかった…?
[思いもよらぬ彼の所作に、おかげで涙は止まったけれど。
思いにもよらなすぎたせいか、真ん丸の目でずれた事を問いかけた*]