[続く軽口めいたそれも、きっと自分の気持ちを軽くさせる為のもの。思い出せて良かったというその言葉を聞いて、また少し、胸の奥の重みが軽くなる。再度向けられたありがとうという言葉と共に、頬を拭われると泣いてしまった気恥ずかしさが増すけれど。こつり、額と額を合わせられれば流石にもう、目をそらすことも出来なくて]…お礼を言うのは、俺の方だよ。[泣いて腫れぼったくなった瞳を、緩く細めた後]