[メレディスの腕の中、辿りながら伝える記憶は、やはり苦くて、苦しい。
あの時知らない内にずっと騙していて、再会した今もこれまでずっと、黙っていて。
何を思われても仕方ない、そう思っていたからすぐ近くの顔を見上げることも出来ないまま、話し続けていたから。
初恋の、あの子のことを話すその最中、自分を抱きしめるその力が強くなったのは、少しだけ驚いた後]
…………、……うん。
[>>_23背を擦られながら呟かれたその言葉に、違う意味で顔を上げられなくなった]
…言えなかったんだ。
言ったら、ダメだって、思ってたんだ。