龍族は、大抵の生き物より長命だ。だから、他種の相手と絆を結んでも、大抵は相手の方が先に寿命が尽きる。[ やがて口にする、それは、以前の会話でも、クラリッサには伝わっていたであろう事実だったが ]だが、俺は皇龍で、柱ともなった。どちらの役目も、時にはこの龍の身をもって果たさなければ成らない事があるだろう。今の鎮めの儀のように。[ そこで、男のコエは僅かに躊躇うように途切れる。正確には、何かに、怯えでもするように ]