[邪眼が齎すは、淫らな浸潤。
彼の身体に火を灯し、出口のない熱に発破をかける。
耐性を魔族なら未だしも、性に未熟な彼には酷く染みるだろう。
皮膚の裏側を泥に弄られる錯覚を齎し、腹の奥に疼きを植えた。
歪んでいく、捻じれていく、変わっていく。
白き羽を持つ彼に、天使の知らぬ淫らを教えていく。]
良い子になる為のおまじないだよ。
ああ―――、そうも熱が籠っては暑かろう。
暴れなくとも、私が君を救ってあげよう。
[悪辣が低く笑う。
自らの中に生まれた新しい感覚を払おうとする彼を愛で、腕には自由を赦す。無論、肉体には引き続き調律を。]