[その推測の通り、否、それ以上にユーリエは辛い想いをしたらしい。
ユウが好意を寄せている子が居ることも知っていた。
その子によって本来の性別を突きつけられたと言うのは、メレディスには想像し得ぬ複雑な想いを抱いたことだろう。
それこそ、言葉にするには難しいほどに。
それをメレディスに伝えるために言葉を紡ぎ続けるユーリエを、抱える腕に力を籠めて抱き締めるように自分へと引き寄せた]
──── ひとりで、抱え込んでいたんだね。
[口先だけで慰められるものではない。
そう思うから、ただ一言だけ呟いて、ユーリエの背を擦ってやる]