─ 長の部屋 ─[テオドール、と名乗った艦の長を、紅の瞳はじっくり観察していた。反応、表情、眼差しひとつに、指先から重心の動かし方に至るまで] …そう、貴方が負うか[言葉に迷いは感じられなかった。是非もなきこととか、部下と己を天秤にかけもしない。冷ややかさを保ったまま、梟の瞳に燦めきがよぎった]