頼りない……。
[その意見に、はたと瞬く。
神魔の加護を信じることで国難の時を乗り越えようとし、神魔の言葉として人々を導く。
しかし他国ならばそれは、神魔の名を出さずとも為さねばならないことだ。
幼い頃は、何か特別のように感じていたそれらのことが、師の言葉により反転していく]
[そこで不意に、話は初代のことへと向かう]
ええ……でも、試練に勝っていないのに、何かを与えられることなんて――
[困惑するように眉根を寄せる。
けれど師の視線と、そして自身のこれに至るまでの経緯から、気付くことがあった]
絆、と、成長……?
[真実はわからない。
願いを叶えることなく、国を救うまでに至ることが可能なのか。
しかし答え合わせより先に、師は選択肢を突き付けてくる>>_11]