…だから、せめて見た目で女だとはっきり解るまでは、男として育てようって。皆で相談して、決めたんだって。絆石を手にいれた、その日に教えられたんだ。[右手に輝く乳白色と緋色を目の前に翳し、弱く笑いながら]…その日まで、郷の大人は俺達にずっとこのこと秘密にしててさ。俺自身も、自分のこと男だって、信じ込んでたから、言われても信じられなかったんだけど。