おじさんね。神魔を崇める国というのはね、非常に頼りなく思いましたね。
一番上の人間が誰かに縋っているのです。自らで拠って立つことができないものは、どうしてもそれを成してきた国同士で立ち合うと同格には思われません。
例えグリュングレースが大国であったとしても余所からすれば腰抜け扱いされるでしょう。その意味では、変わる時期なのかもしれませんね。
[巫女がいないほうがいい。という事柄に同意するようにして、その理由を口にして]
ところで、初代の巫女殿は聡かったのですね。なにせ飢えを亡くす。それだけで多くの人の支持を得たでしょう。食料を作るのが巫女であるといえば、権威が巫女に集中するのは致し方ないですが、他国に対しても外交のカードにもなります。
[したたかであり、巫女などという存在を認識していなかった時代で、無視できない存在となったことだろうと思える]