影武者―――か。
曲がりなりにも軍人の集団だ。
前線配備の女性兵士はそもそも少ないし、大体後方部隊に居る。彼女らでは、満足に影武者が務まるとも思えない。
フレデリカは別だが、護衛官を影武者にするわけには行かないし な?
[いや、策としてはアリなのかもしれない。
ふと、フレデリカの反応を伺うように言葉を切るけれども]
ああ……逆に、男性兵士ならどうだ?
若くて背の低い奴なら、そこらへんに沢山―――
[ディークの辞令>>334によって、少年兵がフレデリカの元に編入されたことは知る由も無いが。適任はいないものかと、脳内の部下の顔を思い浮かべている。]