血を吸わない限りは 現れないと思ってたんだ、[だんだんと侵食されていく感覚。前者よりも後者であれ、と思う。自分であって自分では無いものの毒牙にかからないで欲しい、と] それとも、ずっとこうしたかったのかな―――[鼻腔を擽る情交の香りにあてられてしまって、脳は融けて、何を言っているかすらも分からなくなってゆく。辛うじて自我を保っているのは伝わるかどうか知れない。その首に牙を当てていない事こそが、己を見失っていない証拠だが]