……今、大丈夫かー?
[帰還した後。
シュテルンの体調が落ち着いた頃を見計らい、対象を絞った通信で呼びかけた]
あ、えーと。
ほら、こないだの、俺が煮えてた理由。
あんまり大っぴらにできねぇから、こっちで勘弁な。
[そんな前置きの後、話し始めるのは、暁紅との邂逅と彼女から伝えられた自分の出生の事]
……と、まあ、そんな感じでさ。
しょーじき、これからどうするかとか、ぜんっぜん、決まってないんだけど。
お前に話さないままでいるってのは、やっぱ、ない、と思うから……うん。
[ほんの少し力のない声は、どう取られるか。
そこまで考える余裕は正直、ない]