>>=21―それは残念だな。[背中に羽が生えたソマーリュが空を飛ぶ姿はさぞかし美しいだろうなと想像しながら、それが不可能らしい事を惜しむ。]…ん?当たり前だろう。あの時よりは俺も上手くなったんだぞ。[僅かに弾んだ声に、むしろ何故拒む必要がある、と。ソマーリュの出会いは、父に関わる事以外は色のなかった生活の中できらりと輝く思い出。癒しを与えてくれたあの邂逅がなければ、自分は父の死よりも前に押し潰されていたかもしれないのだ。**]