…ごめんね……、こんな"弟"で…。[9年間共に過ごし、彼が教会を去ってからも、片時も忘れられなかった人。ただの"兄"に抱く思いにしては、過ぎた思慕。]もう……こんなこと言わないから…我が侭言わないから………いなくならないで――…[バルコニーの床にぺたりと座り込んで、堪えきれずに伝う涙が石床を濡らす。]