人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


【鳴】 伯爵家・次男 フェリクス

>>=20
[ソマーリュに問われて初めて、あれ以降の自分の話をしていなかったと気付いた。
あまり楽しい話でもないし、聞かれなければ話す事は無かった。]

…あぁ、亡くなったよ。
俺が十九の時に。

それからEsに入隊するまでは別荘で‘療養生活’だ。

[心優しい父は、兄と自分の不仲を嘆きながら逝ったという。
妾腹の男は死に目に立ち会う事を許されず、自分に良くしてくれていた執事や従僕達から聞いたのみ。

執事に預けられていた父の形見と、別荘で暮らすのに必要な金を与えられたが、父の死に立ち会えなかった事が全てをどうでも良くさせていた。
別荘での生活は表だって冷遇される事は無かったが、孤独に苛まれる時間も多かった。
友人は時折訪ねてくれたけれど、いつしかその訪いも少なくなって。
嵐の日などは酒を浴びるほど飲んで無理矢理眠りについた。
―我ながら酷い生活だ。*]

(=26) 2013/10/02(Wed) 14:04:10

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby