[スラックスを下ろす布音を敏感になっている耳が拾い、ソマーリュの体温を背中に感じる。金赤の長い後ろ髪が天板の方へ流される際、肌に触れれば擽ったさに一瞬だけ身を竦めたか。項に軽く唇を触れた後に耳元へ囁かれた言葉。]―構わない。そんなの、気にするな。[お前にだったら何だって許す。そう想いを込めて、笑う。]