人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


【鳴】 技官 カサンドラ

  
 まあ、他にも心当たりはいろいろある。

 私は貴族には受けが悪いのだよ。
 今まで知性ある貴族の男の楽園 軍事技術局に、平民が土足で上がりこんで軍部に重宝されていた。
 戦争で焼け太りの魔女など揶揄する輩もいるものだ。

 士官学校で私の授業を受けてくれた人や、直接ご一緒に仕事をした人ならば兎も角――
 それ以外は、な。

 それに、奪われれば確実に失点になるが。殺してしまえば後の筋書きは思いのままだ。少なくとも事故などで片付ければ手痛い失敗にはなるまい。

 それでも――
 ノトカーとジェフロイは自分たちで姿を現す。
 彼らはそういう男だ。

(=21) 2013/06/20(Thu) 01:05:41

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