[監察局であるシュナウザーが、管轄外の事を進言している、という事実には危機感を覚え警戒の念を抱く。
弟が信頼を置き相談相手となっているのは理解出来る。
されど、シュナウザー監査局長から感じ取った野心的な匂い、そして監査とは違う管轄である税に関しての進言したという事実には警告せざる得ないのだ。]
待て、シュナウザー監査局長は管轄外の事に干渉しているのだ。
税に関する事は監査局の仕事ではない。
相談するだけとはいえ、最終的な判断はお前が決める事であり、あくまで参考とするつもりなのは重々承知してる。
が、本来の役割とは違う干渉を許すのは如何なものか。
[結果的に功を奏したとは言え、監査局が内政に干渉をした事は許される事ではない、と忠言を申し付けるが弟はどの様に受け止めたのか。
もし弟が王位に就き、弟を利用し軍を牛耳る事があれば後々の脅威となりうる。
そう思うと、厳重に注意をせざる得ないのは立場上あっての事。
そんな時空気ががらり、と変わる。]