― 五年前・ベルサリス学館 ―[ユレ教官には、女性徒代表としてキールが渡すことになった。授業の終わった後。廊下でちょっと呼び止めて、桃色の包み紙を差し出す]ユレ教官。これ、――――私たち女学生からです。日頃の授業のお礼にと思って。甘いもの、…お嫌いでなければ、いいのですけれど。[彼に、甘いものというイメージはあまり無くて。さっぱりしたものを別に選んだ方が良かっただろうか、とちらり考えたりもしつつ**]