>>=11
今まではこんな事はなかったぞ。
…吸血種に目覚めた所為で変な力が備わってしまったとか。
[知っていたらとっくに教えている、と暗に言いつつ。
ジェフロイの様子をちらりと目に収めながら、口を動かさずに使えるこの聲は、王子に知られれば格好の研究対象にされそうだとか思いながら。]
…独り言のつもりだったのか?てっきり俺に言ってくれてるものかと。
まぁ、あの時は幻聴か何かかと思ったんだが。
[独り言を聞いてしまった罰の悪さに男は眉を下げる。
相手が覚える気恥ずかしさには気付かない。]
…いつか、俺のも漏れるかもしれないだろ。
まぁ、俺に対してのものだから聞こえたのかもしれないしな。
[もしもジェフロイとの情交の最中の独り言などがうっかり漏れた日には、自分は憤死するだろう。]