五十歩百歩の言い合いだな。
[本陣への通信を終え、ジーク殿とレトの会話に更に割り込んだ]
この霧の中ならば一度見つかっても再び紛れることも可能だろう。
遭遇しても慌てず対処することだ。
万一この霧により他と離れた場合は、撤退を優先とする。
ミリカ村へ向かうか、森を抜けてキアラと合流するのを目指すこと。
その上で通信機でお互いの位置確認をしよう。
良いか、もう一度言う。
仮に吹っかけられても霧に乗じて撤退するんだ。
分かったな?
[状況を利用して動けと、提案ではなく命令として言葉を発す。
この天候なら必ず隙は突けると、そう考えてのこと]