>>=9
辛い思いをしてきたんだね。私の方こそ、何もわかっていなかった。
君は私達のようなズルイ奴らとは無縁の世界で生きていると思っていたよ。
試練に必死だったけれど、私達、もっとお互いについて話す時間を持つべきだったのかもしれない。
フフーフ。
でも私も結局は君を売買したやつらと同じだ。逃げられなかったとはいえ、武器を売り続けている。私の売った武器でたくさんの人が死ぬ。人を殺す。大人も子どもも関係ない。武器は人を変えてしまう。それを分かっていながら、この道でしか生きていけない。他人の命を金にしている。
私の夢は…
[ユーリエは、ゾフィヤの問いに困ったように微笑んだ。]
何色だろうね?綺麗な色でないことは確かだ。でも、これ以上赤を重ねたくはないと思っている。
君の夢はどうだろう?とても温かな色をしていそうだ。