第一。ここに居る司令官閣下やソン・ベルク卿の人となりを疑うわけじゃない、けどね。暫くは落ち着かないだろうブリュノーで、しっかりと周囲を見て動ける人間は必要だろ。恐らくは、単に守護騎士としてだけじゃない。政治や駆け引きや陥穽や、諸々面倒くさいものも待ち受けていると見た。……適材適所だとは思わないかい?[ちらと目を細めて、したたかな顔を見せて笑った。そうして安堵させるように、眼差しを柔らかくする。]