人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


【鳴】 影の軍師 アレクシス

 お声掛け、誠に光栄の至りでございます。
 私は、ご心配には及びません。相変わらずですよ。

[>>=3 筆をとって暫くしてからだろうか。アレクシスの耳元に凛とした声が響く。それを聴くやいなや、唇の端を僅かに歪めて、筆を止めた。

嗚呼、そうではないか。
伝令なんて使わせなくとも。
一番大切な方の声は、直接、私の心のなかに。

学者肌ゆえ、こんなお伽噺めいた事はなかなか他人には言い出せなかったが。
アレクシス自身はこの力を誇りに思い、大切にしてきた。
一時は、自分が巫女姫を思い遣るがあまりに、終ぞ狂ったかと思ったが。力が真実と悟った時は、得も言わぬ恍惚に浸ったものだ。]

 そうですか。
 遠路の移動、お疲れではございませんか?

 ソマリ・フル・アレイゼルは何か申しておりましたか?
 無礼なんて―――……無かったでしょうね。

[震える想いで、そう尋ね。続く言葉には、]

(=5) 2015/03/07(Sat) 18:26:08

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