……ま、そうは言っても魔王はあの調子だし。
こんな理屈、ぐだぐだごねたって、聞いちゃくれねぇと思うから。
だから、もう一回、ぶつかる。
でも、それはあっちを滅ぼすとか、否定するためじゃなくて。
向こうにこっちを認めさせて、こっちも向こうを認めるために。
俺が、旅の中でみんなに託された気持ちを全力ぶつけに行きてぇ。
その先、どうなるかは、まあ。
ぜんっぜん、わかんねぇけど。
俺の遠い御先祖が、魔王と戦って、それでも、『滅ぼさなかった』事には、ちゃんと、意味があると思うから。
ただ、魔王だから、脅かされてるから、って理由だけでは戦いたくねぇ、って。
今、思ってる。