人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


【鳴】 正規軍剣士 クレステッド

[子供の頃から、泣くのは苦手だった。
旅暮らしの中で、簡単に泣くな、と戒められていたから。
そうでなければ、幼い子供が宛のない旅に耐えられぬだろうから、という父の教えの結果がそれ。

勿論、年上だからとか、後は生来の気質もあるのだが]

 ……ったく。
 お前にゃ、敵わねぇ、なあ。

[間を開けて、零したのは、ぼやくような響きの声]

 わかってる。
 ……どーにもなんなくなる前には、頼らせてもらうから。

[いつかみたいに、と付け加える時には、苦笑の響きが声に乗る。
そのいつか──父が病に倒れた時も、すぐには本音を晒さなかったから。
そうは折れる心算もないのは、多分、伝わるだろうけれど。*]

(=2) 2016/02/19(Fri) 01:06:48

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby