内から崩れれば脆いものですからね。
……はい。
兄上が外を支えて下さるなら、私は内を固めましょう。
といっても、私など父上の腕どころか指先にも足りませんけど。
ああ、でも兄上聞いてください。
この間お話していた、商業ギルドと貴族との利害を調整するための施策を、父上がお褒め下さったんです。
どうやら上手くいったみたいで……街の者らも喜んでいましたから、ほっとしました。
[うっかりと”自分の目で”確かめたようなことも口にはするが。それは心から嬉しそうに、そんな話もした。
……けど。
言葉途切れれば、持ち出してしまうのはそんな日常の話ではなく。>>1:=6]