──辛かっ た 怖 かっ た[髪を撫でる心地がひどく優しく感じて。閉じ込めていた永い年月の感情の箍が溶け、堪えていたものが次から次へと溢れ出しそうで。それは、常の我なら決して言わなかった数々。心が乱れるあまりアイリだけでなくセオにまで念話が届いているとは未だ気付かない。] 終わりの無い旅路を 彷徨うかの ようだった。 我がしてきたことは、果たして 正しかったのか。 真に彼奴らの 友や仲間で在れたのか。