[眼前に意識を向けながらも、響く声は捉えていた。言葉で元に戻る可能性。それに浮かぶのは、炎上する場で出会った若き鎧師]……彼にも、何かしら、響いていてくれれば。いいんだが。[ぽつり、零れるのは、小さな呟き。別れ際に投げた言葉は、どう響いたか。あれから会う事もないため、どうなっているかはわからないが]……念じて通れば、越した事はないんだろうが、な。[それならそれで、届けと念じるだけ、ではあるけれど]