…………。[どうにもできないし、 どうしていいかわからない衝動に。 口数も抵抗も失せて消えてしまいそうな様子で] ……ぅぅ……。[素肌を滑る布の感触にただ耐える。 肌を晒すことよりもそちらが重要と化している、 そんな状況に気付いて、粟立つ意識を切り替えるべく] 街の唯一の、生き残りだそーです。 でも何も憶えてない……それだけ、ですよ……。[答えはしたものの、記憶がなければ語れない。 だからそれ以上は口を閉ざして、 気を紛らわせるため給仕へ専念することにした]