おう。そうだ。[戦場へと往く途中、先をゆくエレオノーレへと軽い調子で話しかける。]やっぱりおまえ、そのままでいろよ。おまえがもっと"佳い女"になって、本気で手放したくなくなったら、困る。[告げた言葉は、どこか逆説的なもの。止めておきながら、けしかけるような。いずれにせよ、時過ぎ行く先のことなど今は知りようもないのだった。]