そういや、イルマは今どこにいるんだ?[不意に、思い出したように呼びかけてみる。]悪い。おまえの籠手、だめにしたから、適当なときに取りに来てくれるか?[暴風の刃を受けて、籠手は半ばまでざっくりと斬られている。これがなければ腕が落ちていたかもしれないと思えば改めて、あのまるっこい鎧師の腕に感心した。]