[が、そんな無駄な動きが致命的であったらしい。 背筋に奔る奇妙な感覚をまず自覚した。 身体を動かすたび、なんだか呼吸が苦しくなるような、 身体の内側を擽られているような――――…] …………ん、……んん……[それが何なのかはまだ理解が及ぶところではなくて。 とりあえずガッターンしてしまった椅子を戻しながら、 ちょっぴり小首を傾げつつファミルの返事を待っていた*]