そんなふうに頬を染める君は また匂い立つような可憐さがあるね。 とても、佳くしてもらっているようだ。[秘め事の意を含ませながら、暗に庭師の手管も褒めた。再度問うた名をそのまま返されると、小さく首を傾げる。] ああ、言い方が悪かったね。 もうひとつ、名をもらってはいないのかい?[非難する様子は微塵もなく、単に好奇心から聞いているのだという顔をした。]**