[その影を剣で切り裂く。だがまた生まれる。その繰り返し。時間を僅かでも引き延ばすための抗い。今はまだ、表層を己で覆っているが、いつかこれらが己の精神を浸食してしまうだろう。果てがない檻に囚われ解放されることのない己が幼馴染の傍にいないほうが良いのだ。だから、自分の問いかけに、諾の返事がなかったのは、むしろ幸福だったのかもしれない]