――痛みも罪も代償も、全部俺が引き受ける。もしもお前にとって不都合が生じたなら俺を恨めばいい。お伽話みたいに総てが上手くいってめでたしめでたしで終わるなんて思っちゃいない。だがお前の為なら俺は何も惜しくないからな。[手を伸べながら凛とした声で言い放ち、幼馴染みを見遣る。人間であった間、この幼馴染みには散々迷惑を掛けてきたのだ。最期になるかもしれないこの瞬間、これくらい言ったって今更だと開き直る。*]