リエヴル。
俺はやっぱりお前に生きていて欲しいと思う。
――今度はお前の優しさに甘んじず、俺がお前を支えたいと思う。
ユーリエが向こうに戻っただろう。
あいつの話した途方もない理想が、何処まで実現するか見てみたくはないか。
あいつの他にも仲間がいるんだろう。
そいつらとは十分に言葉を交わせたのか。
俺に申し訳なく思うのなら、
…ほんの僅かでもこの世に未練が感じるなら、
黙って俺の手を取りやがれ!
[まくし立てながら、男の目からはぼろぼろと涙が零れ落ちていた。
目にゴミが入ったから、などと申し開きは出来ない。けれどそんな事も厭わずに。]