それじゃあ、中庭で日向ぼっこでもしに行こうか。[彼女の綱を引いきながら歩み出す。犬の耳を模した飾りのついたカチューシャ。白と黒を基調としたフリルのついたメイド服。スカートの丈は短く、スカートの中から犬の尻尾のようなものが垂れている。そんな格好で首輪の綱を引かれているリーリエはまさに犬の様だった。]誰かに会うかもしれないけど、いいよね。[白昼、つまり人が活発に動き回る時間。誰にも会わずに中庭までたどり着くことはないだろう。]