[天空神殿スカイテンプル。
その名の通りの空中ステージであるそこは、高難易度ステージとして有名であり、そこにいる光属性の竜の美しさはゲーム内でも群を抜く事で有名だった……のだが]
「……ぇ」
[実際に移動した天空神殿の最上階。
空が見える吹き抜けの祭壇の間の最深部にいたのは、光属性とはとても思えない、闇色の鱗をした五つ首の竜]
「……(やべえ、ボスキャラ自体が変わってるし、クリーチャーも配置してたのと全然違う)」
[想定外の極みな事態に、司会が固まる。直後に、兎がぴこり、と耳を揺らした]
『……司会さん司会さん。
お名前紹介がないって事は、ボスさんは名無しさんなのかしらー?』
[こきゅ、と首を傾げつつの問い。
直後、司会はつけていたインカムに手を当てて]