人狼物語−薔薇の下国

215 龍海乱舞 ─南方海域波乱航─


天のお告げ(村建て人)

霧の幻惑は攻撃の多くを逸らす結果を招くものの、妖魔の数は確実に減ってゆく。
それに業を煮やしたか、それとも、対する者たちに興味でも抱いたか。
ゆらり、霧が揺れて──甲高い笑い声が、響いた。

『……彼の獅子王を仮初とはいえ退けしは、伊達ではない、という事か』
『……良かろう、なれば妾自ら、相手をしてくれる』

宣と共に揺れた霧の一部が左右に割れて。
そこから姿を見せたのは──異形の老婆を思わせる姿。

しかし、その周囲に渦巻く力は、それが只者でない事をはきと物語っていた。*

(#4) 2014/07/09(Wed) 23:50:37

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