「ステージが敵、なんていわれるルビークレーターですが、こちらもそろそろ大詰めの気配!
ボス、登場でーす!」
『……ここだと火の何某さんになるのかしらー?』
「そこ、先読み禁止です!
とはいえ、お察しいただけますよねぇ……ファイア・ドラゴン、登場でーす!」
[司会の声に応じるように、火口が震える。
震えは火口だけでなく、その周辺にも及び。
ちょっとこれまずいんじゃ、という空気が漂うのとほぼ同時に、それは姿を見せた。
火口から飛び出す大量の火山弾、という超迷惑と共に]
『キシェアアアアアア!!!』
[火口の上で翼を広げて咆哮するのは真紅の竜。
その咆哮と、火山弾の雨が、三度目の竜退治の始まりを告げた。*]