『あー、会場内にいる皆さん、聞こえますか』閉ざされた会場内に響くのは特務部隊隊長の声。『突然の事に驚かれているかと思われますが、可能な限り速やかに事態を打開しますので、しばしお待ちください。 ただ、それを行うに当たり、一つ問題がありまして……』そんな前置きと共に始まったのは、隔離された空間内に溢れかえった疑似生体ユニットの捕獲依頼。本来ありえない複数偏在により、色々と問題が生じているらしく。迅速な解決のための協力を促した後、外からの通信は途絶えた。*