人狼物語−薔薇の下国

437 【TMMI】バベルの大図書館Re.


天のお告げ(村建て人)

容疑者に挙げられた7名が会議室で話し合いをしている頃、離れた区画でちょっとした騒ぎがあった。
高齢の”司書”が、通路で倒れているのが発見されたのだ。

だが、その人物を調べてみても、手の甲にあるはずの制御端末は見当たらない。
そう――彼は半世紀以上もの長い間、大図書館に幽閉されてしまった”異邦人”であった。
死因は老衰。バグ騒動とは関係が無いという事で処理された。

年月をかけていくつもの区画を越えて歩く内に、異邦人であるという認識すらされなくなっていく。
年齢を重ねて見た目が変わった今となっては、以前共に過ごした区画の職員達ですら、彼とは気付けずにいた。

静かに息を引き取った彼の遺体は、この大図書館のルールに則り「星の夢」と名付けられた場所へ”廃棄”されることが決定した。
廊下を歩けば、そんな噂話を聞くことがあったかもしれない――**

(#3) 2016/05/30(Mon) 16:26:15

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