― 第二王子からの伝達・イドより ―
おはよう、私の愛しき吸血種たち。
私の呪術は見事に開花したようだね。
この日を、この瞬間を心待ちにしていたよ。
君たちは、完全なる肉体と生命を手に入れた。
もう脳を潰しても、心臓を取り出しても死ぬことはない。
どれだけの拷問を受けても、精神を破壊されても
多量の血液を複数の吸血種に吸われた場合に仮死状態に陥るだけで、永遠の眠りは簡単には許されない。
その代わりに血を求めることになるが―― 私はね、争う君達が見たいんだ。
"ルージュ"…赤の神とそのしもべはたとえ単体でも一日一人だけ、"ブラン"の血を吸って仮死状態にできる。
"ブラン"は"ルージュ"を探し出し、血を吸い活動を停止させる。
ブランは複数で血を吸わねば吸血種を仮死にすることは出来ないから、誰の血を啜るか朝までに決定し、黒い小箱へ名を書いた札を投票すること。
その際、誰に相談しても、誰にも相談せずとも構わない。
ブラン、ルージュの中には特別な力を持つものも存在する。
君たちは自分の力を最大限に利用し、自分の陣営を勝利へ導けばいい。