『会場内の皆様、お疲れ様です』
『電磁波の調査は現在進行中、解放まではもう少々お時間をいただきたく』
『疑似生体ユニットたちの捕獲は、順調でしょうか。
ご協力いただいた皆様には、後ほど、心づくしのお礼をさせていただきますが、どうぞ、無理のなきように』
そこまでは、響く声音は柔らかく。
けれど、次からそれはやや、険しいものを帯びた。
『会場内の軍士官各位へ。
コントロール・ルームの確認をお願いいたします。
状況が確認できましたら、本部への連絡を』
実際に連絡が取れるかの確証はないのだが。
そう、告げた後、通信はまた、途切れた。*