なお、南の門から入ると、そこには夜に花咲く植物たちの庭園がある。甘く蕩けるような花の媚香は、君を酩酊に誘うだろう。また、東の門から入ると、露天風呂を備えた東屋がある。トロみを帯びた湯で、着衣のままで入ると衣服が溶けてしまうようだ。北の門から入れば、そこには墓地と礼拝堂がある。静かで平穏だ。西に門はない。かつてはあったのかもしれないが、レンガで塗り込められているようだ。あるいは、秘密の部屋に続く隠し扉があるのかもしれない。//