人狼物語−薔薇の下国

479 月夜に吼える獣の宴


風の囁き(村建て人)


 日没と共に響いた音。
 それは、編み上げられた結界が選んだ者以外をその周囲から遠ざける。
 そうして、人の気配が絶えた頃。
 捕らわれた者たちの頭上に声が響いた。

「ようこそ、新たなる『神』となり得る者たちよ」
「あなた方のその力は、『世界』より与えられし祝福」
「その祝福を行使しなさい」
「最も強き祝福を持つ者には、新たなる道が開く事でしょう」

「……さあ。
 戦うのです。

 さすれば、道は開けます」

(#1) 2017/04/29(Sat) 00:34:39

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