あれ、何だろう、これ。[月明かりにぼんやり照らし出されたのは、焼け焦げた紙片。拾い上げてみれば、僅かに熱が残っている] ……なんだ、これは。[そこに浮かぶ“船” “掌握”という文字に不安を抱き、慌てて周囲の燃え滓をかき集めるも、掌の中でさらさらと崩れるのみ]