人狼物語−薔薇の下国

448 vinculum lapis


風の囁き(村建て人)

上層、下層。

それぞれに開かれし門を潜ったその先に待つのは、煌きを孕んだ暗黒色の流動体。

『柱』たちが現れるや大きく震え、唸るような音を立てたそれに意思はあるや否や。
それは、見た目で知るは叶わぬもの。


『虚無』の立てる唸りを打ち消すように響くのは、るぅぅぅぅ、という歌うような声。
声の出所は、薄紫と薄碧の竜。
小さき仔竜の面影残すそれらは、命と心の輝石の化身。

一時的に長じ、高めた力で竜たちは命と心を護り支える歌を歌う。

中枢が受けとる、世界の住人たちの想いを力と変えて。

(#0) 2016/09/22(Thu) 11:55:31

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